+++ 技術と信用で地域に貢献する +++

沿  革

白崎建設株式会社の創業は、明治18年8月に白崎次郎松が大工請負業を開設したのが始まりで、大正4年に長兄が幣舞橋(木橋)補修工事で不慮の事故に合い、翌年に創業者が急逝したため、当時十八歳の白崎正治が家業を受け継ぎ、大正5年6月には、それまでの下請業から元請業に転換すべく『白崎組』を設立し、官公庁主体の土木建設業として進出することになりました。

当時の土工事は土をスコップで動かし、モッコ(網目状に編んだ土石等の運搬道具)で運ぶという非効率的な作業を行っていましたが、正治はモッコをリヤカーに変えて運ぶという現在では他愛の無い方法ではありますが、当時の常識を打ち破る方法を考え出し、その作業方法がまたたく間に根釧建設業者に広がり、今日当社に受け継ぐ技術力の礎を築きました。

その後も工事の機械化に取り組み、戦前は米国製トラクターで木橋の杭打作業や桁掛け作業を行い、戦後においては道内の民間企業としては初めてブルドーザーを購入し、釧路川改修工事に導入するなど、機械化による合理化と技術力の向上に努めました。

また、昭和25年10月には戦後の経済復興に貢献すべく、『白崎建設株式会社』として法人化し、昭和27年3月に発生した十勝沖地震の災害復旧工事(釧路川左岸築堤工事、釧路開建発注)の入札に当たっては、管外大手業者に対抗するべく、北海道第1号として地元業者3社によるジョイントベンチャー(共同企業体)という請負形態で落札し、地元業者の結束に挺身しました。

一方、まだ海外渡航が珍しかった昭和35年9月には北海道建設業協会の渡米訪問団の一員として、シアトル、ポートランド、サンフランシスコ、ニューヨークなど、34日間に亘る視察旅行に参加し、機械施工や入札制度、安全対策。協会のあり方など、建設業界が直面する課題について見聞を広め、社業発展のほか、地元建設業界の発展にも寄与致しました。

なお、白崎正治は昭和21年4月に新たに創立した釧路建設工事業組合の初代組合長、昭和23年7月には釧路地方土建協会初代会長、昭和29年4月から昭和36年1月までは釧路建設業協会の七代目会長として歴任し、釧根建設業界の発展に尽力しました。

昭和45年5月には白崎正治の元で社業に従事していた白崎功一が三代目社長に就任し、当社においては釧路市発展の大プロジェクトである釧路西港の港湾建設、釧路空港の滑走路延長及び計器着陸装置の性能向上を図るISLカテゴリーⅢAの運用開始に伴う空港建設や近傍の数多くの漁港建設を手掛け、また、平成5年1月15日発生の釧路沖地震(震度6、M7.8)及び平成6 年10月4日発生の北海道東方沖地震(震度6、M8.1)における釧路川や釧路港、霧多布港の災害復旧工事においては新技術、新工法を駆使して復旧にあたるなど、地域に根ざした地元企業として道東地域の社会基盤整備の一翼を担ってきました。

白崎功一は社長としての社業のほか 昭和55年11月から平成10年10月まで釧路商工会議所の建設部会会長として、昭和63年から平成5年までは釧路建設業協会の十二代目会長として業界発展のためにリーダーシップを発揮しました。

現在は、平成11年より白崎義章が4代目社長として就任し、以前から手掛けていた釧路西港、釧路空港、管内漁港、道路改良工事はもとより、釧路市内の旭橋や富士見坂、釧路川改修工事、釧路市中央小学校や釧路小学校の外構工事のほか、治山工事や草地整備なども手掛けてまいりました。
また、平成17年から進められている北海道横断自動車道の工事に当初から参加し、平成25年からは国際バルク戦略港湾に選定された釧路港においてバルク関連工事にも参加するなど、地域に貢献する地元企業として事業を展開しています。

なお、現社長においては平成22年に釧路建設業協会及び釧路市建設事業協会の副会長、平成26年には創立100周年の節目を迎えた釧路建設業協会の十六代目会長に就任し、親子三代に渡って業界の発展向上に取り組むと共に、同年10月には北海道建設業協会傘下の地方会員としては初となる「事業継続計画(BCP)を策定しました。
一方、社内においても「事業継続計画(BCP)策定の指導に当たり、平成28年4月から「社内BCP」の運用がスタートしております。

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根室準地方費道歯舞線道路改良工事(大正拾四年七月二十五日契約)
(右側に立つスーツ姿の真ん中が社長の白崎正治)

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工事名は不明

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